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2009年5月15日 (金)

トビウオ

 先にも紹介したNHKのダーウィンが来た「トビウオ大飛行」で、飛行時間45秒と紹介され増した。確かに空中に45秒いましたが、録画した番組をコマ送りで確認した所、我々の言う所の滑空時間は最大でも4.7秒でした。
 海面での加速に0.8秒。1回目の滑空は2.1秒。次に0.1秒強の加速の後3.3秒の滑空。3回目は0.3秒加速し、かなり高度を取った滑空で4.7秒でした。以後は2~3秒のかっくを繰り返していましたが遠くの映像の為正確には測定不能でした。
 こうしてみると、トビウオの1秒あたりの沈下率はたいしたことはないようです。海の上なので、正確な高度など測定しようがないのでしょうが、通常は2mぐらいだそうです。仮に高度2mで滑空時間が3秒とすると、そこから上昇時間を1秒として引くと、1秒当たり1mも沈下していることになるからです。
 ただし、トビウオは600gもの重量があるため飛行速度は最低でも60km/sだそうですから滑空比は18ぐらいはありそうです。

 トビウオの翼長は40cmぐらいらしいので、紙飛行機のハンドランチサイズで、一見紙飛行機の参考になりそうです。重心位置も(映像を見る限り)主翼の前縁より60~70%あたりにあるようで、これも紙飛行機に近いものです(つまり揚力尾翼ということです)。ところが、トビウオの飛行速度は最低でも時速60km以上ということですから時速10kmチョイの紙飛行機とはえらい違いです。これはレイノルズ数が6倍違うことを意味しますから、トビウオの翼はあまり参考にならないかもしれません。

 とは言え、上反角の付いた主翼、下反角の水平尾翼に加え垂直尾翼まで供えており、まさに飛行機(と、言うより模型飛行機といったほうがよいかも)と同じ構造を持った唯一の生き物なのは注目に値します。二宮忠八が海軍にいて、カラスではなくトビウオに着想を得て飛行機を製作していたら・・・なんてことを考えたりしました。

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